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ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)

往復の電車の中で読了したかったのですが、ちょっと無理でしたので、
帰宅してから読了に持ち込みました。『別冊図書館戦争２』が、
そろそろ回ってきそうだし。

桜庭氏のことは、実はかなーり尊敬してるんですけど、改めて
尊敬の度合いが増しました。どうして、この３つのお話が１つに
繋がるような小説が書けるんでしょうね、この方は。……って、
むしろ逆か。どうして、「少女」を書くのに、この３つのお話を
創り出すことができるんでしょうね。驚嘆。

ジャンル的にはSF、ですね。紛うことなく。
ただ、第一部がすごく突出した感じが、私にはしました。
……これだけで一つの作品にしたかったんじゃないか、とか
思うほど。この作品の方向性自体は、第二部で示唆されると
私は捉えてますが（そして、第二部と第三部のつながりは
それほど違和感がない）、そこからは「ああ、桜庭氏の作品
だなぁ」と思えたんですけど。

参考文献の中にミヒャエル・クンツェ「火刑台への道」が
ありまして、読んでみたいんですけど、市立図書館には
どうやらないようです。府立図書館にもなさそう。……さて、
どこかで借りられないかなぁ（苦笑）。